ドライアイ

ドライアイについて

ドライアイは、様々な要因で涙の安定性が低下する疾患です。

眼の不快感やかすみ目などの症状が生じ、眼表面の結膜や角膜にキズを伴うことがあります。

我が国の患者さま数は、2,200万人ともいわれており、さらに増加傾向にあります。

涙とは・・

涙は常に眼の表面を覆い、乾燥防止・洗浄・殺菌・栄養補給など、私たちの眼を守る大切なはたらきをしています。そして、私たちのまばたきにより眼の表面に広がります。

涙の構造・成分・・

涙は、ムチンというたんぱく質を含んだ液層（水とムチン）の上に、油の層が被さる２層構造になっています。角膜側が液層です。

液層の水は主涙腺から分泌され、多くの栄養成分を含んでいます。またムチンは、結膜から分泌され、ネバネバした粘性物質で角膜上の涙を安定させるはたらきをしています。油層の脂質はまぶたのマイボーム腺から分泌され、液層の表面を覆うことで水分の蒸発を抑えるはたらきをしています。

ドライアイの方は、この大切な涙の層が不安定になり、瞬目時のまぶたの摩擦も亢進するため、様々な症状に悩まされます。

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加齢、女性などの外的要因。
喫煙、パソコン・スマートフォンの画面を見続けること（VDT症候群）、ストレス、睡眠、食事、内服薬（血圧を下げる薬や向精神薬など「抗コリン作用」のお薬）、コンタクトレンズ装用などのライフスタイルが影響するもの。
マイボーム腺機能低下、結膜弛緩症など眼の病気によるもの。
慢性関節リウマチ、シェーグレン症候群などの全身疾患に伴うもの。

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涙の量や質の改善に有効です。涙液層破綻時間（BUT)、角結膜の状態の改善に有効です。

涙液層破綻時間（BUT)とは、一度のまばたきにより涙の膜がきれいに角膜を覆っていることのできる時間のことです。まばたき後、10秒以上涙の膜が均一に角膜全体を覆っていれば正常です。まばたき後、5秒以下で涙の膜が破綻（消失）する場合は涙の層に異常があると判断します。

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涙の排出口である涙点を塞ぎ乾燥を防ぎます。

ドライアイを引き起こすような習慣やライフスタイル、環境の改善も有効です。

VDT作業時にまばたきを増やし、適度の休憩をとりましょう。
コンタクトレンズ装用の方は、点眼薬で涙を安定させ、レンズ表面の潤いを保ちましょう。保湿成分配合のなめらかな素材のレンズを使用し、帰宅後は早めにレンズをはずしましょう。
適度な加湿を行い、エアコンの風が直接眼に当たらないようにしましょう。
眼を温める、リッドハイジーン（眼瞼清拭）でマイボーム腺からの脂質の分泌をスムーズにして涙の蒸発を防ぎましょう。院内でリッドハイジーン専用のアイシャンプーをご紹介しております。まつ毛美容成分配合「アイシャンプーロング」60mL 1800円（税込）、200mlもご用意あります。

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